胸焼け

胸焼け

目次

胸焼けとは

胸焼けとは

胸焼けとは、胸の中央からみぞおちにかけて、焼けるような、あるいは熱い感じがする不快な症状のことです。「胸がヒリヒリする」「胸が熱い」「酸っぱいものが上がってくる」など、感じ方は人によって様々です。食後に症状が強くなることが多く、横になったり前かがみになったりすると悪化することがあります。

胸焼けと胸痛は症状が似ているため、心臓の病気と区別することが重要です。狭心症や心筋梗塞でも胸の不快感や圧迫感を感じることがあり、特に運動時や労作時に症状が現れる場合は、心臓の病気の可能性を考える必要があります。

胸焼けが起こる原因

胸焼けが起こる原因

胸焼けの原因は、主に胃酸の逆流によるものですが、様々な要因が関係しています。

逆流性食道炎

胃と食道の境界にある下部食道括約筋の機能が低下すると、胃酸が食道に逆流しやすくなります。食道の粘膜は胃酸に対する防御機能が弱いため、胃酸にさらされると炎症を起こし、胸焼けや胸痛が生じます。

喫煙は、下部食道括約筋の機能を低下させ、胃酸の分泌を増やすため、逆流性食道炎を悪化させます。ストレスも、胃酸の分泌を増やす要因となります。

食道裂孔ヘルニア

横隔膜には食道が通る穴があり、通常は胃が腹部に収まっていますが、この穴が緩んで胃の一部が胸部に飛び出した状態を食道裂孔ヘルニアといいます。この状態では、胃酸が食道に逆流しやすくなり、胸焼けの原因となります。

胃炎・胃潰瘍

胃の粘膜に炎症や潰瘍があると、胸焼けやみぞおちの痛みが生じることがあります。ピロリ菌感染、ストレス、痛み止めの長期使用などが原因となります。

機能性ディスペプシア

内視鏡検査で明らかな異常が見つからないにもかかわらず、胃の不快感、胸焼け、膨満感などの症状が続く状態です。胃の運動機能の異常や、胃の知覚過敏が関わっていると考えられています。

こんな症状は
早めの受診を

こんな症状は早めの受診を

心臓の病気の可能性がある症状

胸焼けと思っていた症状が、実は心臓の病気による胸痛であることがあります。運動時や労作時に胸の不快感や圧迫感が現れる場合、安静にしても症状が治まらない場合、冷や汗や息切れを伴う場合は、狭心症や心筋梗塞の可能性があります。

特に糖尿病や高血圧のある方、高齢者では、典型的な胸痛ではなく胸焼けのような症状で心臓の病気が現れることがあるため、注意が必要です。

このような症状があれば早めに受診してください

胸焼けの症状が週に2回以上起こる、市販薬を飲んでも改善しない、症状が徐々に悪化している場合は、逆流性食道炎が進行している可能性があるため、受診をお勧めします。

飲み込みにくい、食べ物がつかえる感じがする、体重が減少している、吐血や黒い便が出るといった症状がある場合は、食道がんや胃がんなどの重大な病気の可能性があるため、速やかに受診してください。

胸焼けとともに、のどの違和感や声のかすれ、慢性的な咳が続く場合は、胃酸が咽頭や気管まで逆流している可能性があります。

胸焼けから考えられる疾患

胸焼けから考えられる疾患

逆流性食道炎

胃酸が食道に逆流することで、食道粘膜に炎症が起こる病気です。胸焼け、酸っぱいものが上がってくる、胸痛、のどの違和感などの症状が現れます。食後や横になったときに症状が悪化することが特徴です。

食道裂孔ヘルニア

胃の一部が横隔膜の上に飛び出した状態で、胃酸の逆流を起こしやすくなります。逆流性食道炎と合併することが多く、内視鏡検査やX線検査で診断します。

胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃の粘膜の炎症や潰瘍により、胸焼け、みぞおちの痛み、吐き気などが起こります。

機能性ディスペプシア

内視鏡検査で異常が見つからないにもかかわらず、胃の不快感や胸焼けが続く状態です。胃の運動機能を改善する薬や、胃酸分泌抑制薬、漢方薬などで治療します。

食道がん・胃がん

飲み込みにくい、体重減少、持続する胸焼けなどの症状がある場合は、がんの可能性も考慮する必要があります。内視鏡検査により早期発見が可能です。

狭心症・心筋梗塞

胸焼けと似た症状を呈することがあります。特に運動時に症状が現れる場合、糖尿病や高血圧のある方は、心臓の病気の可能性を考える必要があります。当院では循環器専門医が、心電図検査や心エコー検査により、心臓の状態を評価できます。

当院の診療における特徴

心臓の病気との鑑別

胸焼けと胸痛は症状が似ているため、心臓の病気の可能性を評価し、適切な治療が重要です。当院には循環器専門医が在籍しており、問診や身体診察により、心臓の病気の可能性を評価します。

特に、運動時に症状が現れる、糖尿病や高血圧がある、高齢者、喫煙歴があるといった方は、心臓の病気のリスクが高いため、慎重に評価します。

適切な治療と生活指導

逆流性食道炎の診断がついた場合は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2ブロッカーなどの胃酸分泌抑制薬を処方します。多くの場合、薬物治療により症状が改善しますが、生活習慣の改善も重要です。

食事内容の見直し、食後すぐに横にならない、就寝時の頭部挙上、減量、禁煙など、具体的なアドバイスを行います。肥満のある方には、管理栄養士によるオンライン栄養指導も実施しており、減量のサポートを行います。

→メタボリックシンドロームについて詳しくはこちら(メタボリックシンドロームページへ遷移)

胸焼けを改善・予防するために

胸焼けを改善・予防するために

食事内容の見直し

脂っこい食事、刺激物(唐辛子、香辛料)、酸味の強い食べ物、チョコレート、ミントは、胃酸の逆流を促進するため、控えめにしましょう。腹八分目を心がけ、食べ過ぎを避けます。よく噛んでゆっくり食べることも大切です。

食後の過ごし方

食後すぐに横にならず、2〜3時間は立位または座位で過ごしましょう。食後の散歩は、消化を助け、胃酸の逆流を防ぐのに効果的です。

就寝時の工夫

就寝時に上半身を少し高くすることで、胃酸の逆流を防ぐことができます。枕を高くするのではなく、上半身全体を高くすることがポイントです。就寝の2〜3時間前には食事を済ませましょう。

減量

肥満は腹圧を上昇させ、胃酸の逆流を促進します。適正体重を維持することが、胸焼けの予防につながります。

禁煙・節酒

喫煙は下部食道括約筋の機能を低下させ、胃酸の分泌を増やします。アルコールも胃酸の逆流を促進するため、控えめにしましょう。

ゆったりした服装

ベルトをきつく締めたり、体を締め付ける服を着たりすると、腹圧が上昇して胃酸が逆流しやすくなります。ゆったりした服装を心がけましょう。

ストレス管理

ストレスは胃酸の分泌を増やす要因となります。十分な睡眠、適度な運動、リラックスする時間を持つことが大切です。

よくある質問

Q. 胸焼けと胸痛の違いは何ですか?

A. 胸焼けは、胸の中央からみぞおちにかけて焼けるような感じがする症状で、主に逆流性食道炎が原因です。食後や横になったときに悪化することが多く、酸っぱいものが上がってくることもあります。一方、心臓の病気による胸痛は、圧迫感や締め付けられる感じが特徴で、運動時に現れることが多く、冷や汗や息切れを伴うことがあります。判断が難しい場合は、循環器内科での検査をお勧めします。

Q. 胸焼けの薬はいつまで飲み続ける必要がありますか?

A. 症状の程度や原因により異なります。多くの場合、4〜8週間の治療で症状が改善しますが、重症の方や再発を繰り返す方は、長期間の治療が必要になることがあります。生活習慣の改善により、薬を減量したり中止したりできることもあります。定期的に医師と相談しながら、治療方針を決めていきます。

Q. 寝ているときに胃酸が上がってくることがありますが、危険ですか?

A. 夜間の胃酸逆流は、逆流性食道炎が進行している可能性があります。胃酸が咽頭や気管まで逆流すると、のどの違和感、声のかすれ、慢性的な咳、誤嚥性肺炎などを引き起こすことがあります。就寝時に上半身を高くする、就寝前の食事を避けるなどの対策とともに、適切な治療を受けることをお勧めします。

胸焼けでお悩みの方は、亀戸ハート内科・心臓リハビリクリニックまでお気軽にご相談ください。循環器専門医が心臓の病気との鑑別を行い、適切な治療を提供します。必要に応じて消化器内科へのご紹介も行います。土日診療も実施しておりますので、ご都合に合わせて受診していただけます。

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亀戸ハート内科・心臓リハビリクリニック
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