健診で引っかかった方へ
目次
健康診断で異常を指摘されたら
健康診断で「要再検査」「要精密検査」「要医療」などの判定を受けた方は、結果を放置せず早めに医療機関を受診することが大切です。特に、心電図異常、血圧高値、血糖値異常、コレステロール値異常、メタボリックシンドロームなどは、放置すると心臓病や脳卒中などの重大な疾患につながる可能性があります。
健診結果の数値が基準値を少し超えた程度であっても、「症状がないから大丈夫」と考えることは危険です。生活習慣病の多くは初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたときには病気が進行していることも少なくありません。
健診で異常を指摘された方は、当院までお気軽にご相談ください。循環器専門医が健診結果を詳しく評価し、必要な検査や治療についてご説明いたします。
健診で指摘されやすい項目について
心電図異常
健診の心電図検査で「ST-T変化」「左室肥大」「不整脈」などの異常を指摘されることがあります。これらは狭心症、心筋梗塞、心肥大、不整脈などの心臓病の可能性を示唆するものです。
不整脈について詳しくはこちら血圧高値
診察室での収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の場合、高血圧と診断されます。高血圧は動脈硬化を進行させ、心筋梗塞、脳卒中、心不全などのリスクを高めます。健診で血圧が高いと指摘された方は、家庭での血圧測定を開始し、持続的に高い場合は治療が必要です。当院では血圧管理に加えて、心臓や血管への影響を評価するための検査も実施しています。
高血圧の治療について詳しくはこちら血糖値・HbA1c高値
空腹時血糖が126mg/dL以上、またはHbA1cが6.5%以上の場合、糖尿病が疑われます。糖尿病は心血管疾患のリスクを大きく高めるため、厳重な管理が重要です。
糖尿病の管理について詳しくはこちらコレステロール・中性脂肪高値
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dL以上、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が40mg/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上の場合、脂質異常症と診断されます。脂質異常症は動脈硬化の主要な原因であり、狭心症や心筋梗塞のリスクを高めます。
脂質異常症について詳しくはこちら貧血
血液中のヘモグロビン濃度が基準値より低い状態を貧血といいます。男性では13.0g/dL未満、女性では12.0g/dL未満が目安です。動悸や息切れ、疲れやすさなどの症状が現れることもありますが、徐々に進行する場合は自覚症状に乏しいこともあります。
鉄欠乏性貧血が最も多く、月経のある女性や消化管出血などが背景にあることがあり、重大な病気が隠れている場合もあるため原因を明らかにすることが重要です。
動悸の症状について詳しくはこちら 息切れの症状について詳しくはこちら肝機能異常
AST、ALT、γ-GTPなどの数値が高い場合、脂肪肝、アルコール性肝障害、ウイルス性肝炎などの可能性があります。特にメタボリックシンドロームに伴う脂肪肝は生活習慣病と密接に関連しており、放置すると肝硬変や肝がんに進行するリスクがあります。肝機能障害は心血管疾患のリスク因子でもあるため、当院では腹部エコー検査により肝臓の状態を評価し、必要に応じて専門医療機関とも連携しながら対応します。
尿蛋白・尿潜血陽性
尿検査で蛋白や潜血が陽性の場合、腎臓病の可能性があります。腎臓病は高血圧や心臓病と密接に関連しており、相互に影響を及ぼします。当院では腎機能の評価と併せて、心血管リスクの総合的な評価を行います。
尿酸値高値
尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と診断されます。痛風の原因となるだけでなく、高血圧や腎臓病、心血管疾患のリスクも高めます。
高尿酸血症・痛風について詳しくはこちらメタボリックシンドローム
男性85cm・女性90cm以上の腹囲(内臓脂肪の蓄積)が必須で、それに加えて血糖・血圧・脂質異常の3つのうち2つ以上が基準値を超えている状態を指します。放置すると心臓や脳の疾患リスクを高めます。
メタボリックシンドロームについて詳しくはこちら当院の健診後フォローについて
循環器専門医による総合的な評価
当院では循環器専門医が健診結果を詳しく評価します。心電図異常、血圧高値、脂質異常症、糖尿病などは、いずれも心血管疾患と深く関連しています。単に数値を確認するだけでなく、心臓や血管への影響を総合的に判断し、将来的な心筋梗塞や脳卒中のリスクを評価します。複数の異常項目がある場合は、それぞれの相互作用を考慮した治療計画を立てます。
採血当日結果による迅速な対応
当院では必要に応じて採血当日に結果をお伝えできる体制を整えています。健診で異常を指摘された項目について、必要に応じてその場で再検査を行い、すぐに結果を確認できます。これにより、早期に治療方針を決定し、適切な指導を開始できるため、患者さんの不安を軽減し、治療へのモチベーション維持にもつながります。
充実した検査設備
健診で異常を指摘された項目について、より詳しい検査が必要な場合があります。当院では以下の検査を院内で実施しています。
- 心電図検査・ホルター心電図検査:不整脈や狭心症の評価
- 心臓超音波検査(心エコー):心臓の形態や機能、弁膜症の評価
- 運動負荷心電図・運動負荷心エコー:運動時の心臓の反応を評価
- ABI検査:動脈硬化の程度を評価
- 頸動脈エコー検査:頸動脈の動脈硬化を評価
- 腹部エコー検査:肝臓や胆のうなどの臓器を評価
- 胸部X線検査:心臓の大きさや肺の状態を評価
- 血液検査(当日結果対応):生活習慣病関連項目、心筋マーカーなど
管理栄養士によるオンライン栄養指導
生活習慣病の改善には食事療法が欠かせません。当院では管理栄養士によるオンライン栄養指導を実施しており、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満など、それぞれの状態に応じた具体的な食事のアドバイスを受けることができます。個々の生活スタイルに合わせた実践的な指導により、無理なく食習慣を改善できます。
土日診療で受診しやすい環境
健診後の再検査や精密検査は、平日お仕事で忙しい方にとって受診のハードルが高くなりがちです。当院では土曜日と日曜日も診療を行っているため、お仕事の都合に合わせて通院しやすい環境を整えています。
放置することのリスク
健診で異常を指摘されても、症状がないために「まだ大丈夫」と考えて放置してしまう方は少なくありません。しかし、生活習慣病は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がないまま静かに進行し、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中などの重大な疾患を引き起こします。
高血圧、糖尿病、脂質異常症などが重なると、動脈硬化が急速に進行し、心血管疾患のリスクが何倍にも高まります。また、心電図異常や不整脈を放置すると、心不全や脳梗塞につながる可能性があります。
健診で異常を指摘された段階では、まだ病気の初期段階であることが多く、適切な治療や生活習慣の改善により、病気の進行を防ぐことができます。早期発見・早期治療が、将来の健康を守る最も確実な方法です。
受診のタイミング
健診で「要再検査」「要精密検査」「要医療」と判定された場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。特に以下の項目で異常を指摘された場合は、1〜2ヶ月以内の受診が推奨されます。
- 心電図異常
- 血圧高値
- 血糖値・HbA1c高値
- LDLコレステロール・中性脂肪高値、HDLコレステロール低値
- 貧血(ヘモグロビン低値)
- 肝機能異常(AST・ALT・γ-GTP高値)
- 尿蛋白・尿潜血陽性
- メタボリックシンドローム基準該当
「要経過観察」の判定であっても、複数の項目で異常がある場合や、前年と比べて数値が悪化している場合は、早めの受診をお勧めします。
当院での診療の流れ
初診時
健診結果を詳しく確認し、現在の健康状態を評価します。必要に応じて追加の検査(心電図、心エコー、血液検査など)を実施し、総合的に判断します。採血検査を行う場合、当日に結果をお伝えできることもあります。
診断と治療方針の説明
検査結果に基づいて、現在の状態、今後のリスク、必要な治療について分かりやすくご説明します。生活習慣の改善だけで様子を見る場合もあれば、薬物療法が必要な場合もあります。患者様の生活スタイルやご希望を伺いながら、無理なく続けられる治療計画を提案します。
継続的なフォロー
生活習慣病の管理には、定期的な通院と検査が重要です。当院では土日診療も行っており、継続して通院しやすい環境を整えています。必要に応じて管理栄養士によるオンライン栄養指導や、心臓リハビリテーションを活用した運動指導も行います。
心臓リハビリについて詳しくはこちらよくあるご質問(FAQ)
健診で「要経過観察」と言われましたが、受診は必要ですか?
「要経過観察」は現時点では治療が必要ないものの、定期的な確認が必要な状態です。複数の項目で異常がある場合や、前年と比べて数値が悪化している場合は、一度医療機関で相談することをお勧めします。早めに生活習慣を見直すことで、将来の病気を予防できる可能性があります。
複数の項目で異常がある場合、どこから治療を始めればよいですか?
複数の異常項目がある場合、それぞれが相互に影響し合っていることが多いため、総合的な治療が必要です。例えば、高血圧と脂質異常症が同時にある場合、両方を同時に治療することで、心血管疾患のリスクをより効果的に下げることができます。
薬は一生飲み続けなければいけませんか?
生活習慣病の治療では、生活習慣の改善により薬を減量したり、中止できたりする場合もあります。ただし、自己判断で服薬を中止すると病気が悪化する可能性があるため、必ず医師と相談しながら治療を進めることが大切です。
他の病院で治療中ですが、セカンドオピニオンとして受診できますか?
はい、セカンドオピニオンとしての受診も歓迎しています。現在の治療内容や検査結果をお持ちいただければ、循環器専門医の立場から評価とアドバイスをさせていただきます。特に心臓や血管に関する不安がある方は、お気軽にご相談ください。
健康診断で異常を指摘された方、再検査や精密検査が必要な方は、亀戸ハート内科・心臓リハビリクリニックまでお気軽にご相談ください。循環器専門医が心血管リスクを総合的に評価し、適切な治療と生活指導を行います。採血当日結果対応で迅速な診断が可能です。土日診療も実施しておりますので、お仕事でお忙しい方も通院しやすい環境を整えています。