高血圧

高血圧

目次

高血圧とは

高血圧とは

高血圧は、血管にかかる圧力が慢性的に高い状態が続く病気です。心臓が血液を送り出すときに血管の壁にかかる力が強すぎると、血管は常に強い圧力にさらされることになります。日本では成人の約3人に1人が高血圧に該当するとされており、最も患者数の多い生活習慣病の一つです。

高血圧の原因の約9割は、はっきりとした原因が特定できない「本態性高血圧」です。遺伝的な体質に加えて、食塩の摂りすぎ、肥満、運動不足、ストレス、喫煙、過度の飲酒などの生活習慣が複雑に関わって発症します。残りの約1割は、腎臓病やホルモンの異常、特定の薬の影響などが原因の「二次性高血圧」です。

年齢とともに血管は硬くなり、血圧は上がりやすくなります。若い頃は正常だった方でも、加齢に伴って高血圧になることは珍しくありません。また、家族に高血圧の方が多い場合は、遺伝的に血圧が上がりやすい体質である可能性が高く、特に注意が必要です。

主な症状

主な症状

高血圧は、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」と呼ばれるように、初期には自覚症状がほとんどありません。多くの方が健康診断で初めて指摘され、血圧が高いことに気づきます。症状がないからといって放置すると、知らないうちに心臓や血管、腎臓などに深刻なダメージを与えていきます。

頭痛

血圧が非常に高い場合、後頭部を中心に重い頭痛を感じることがあります。特に朝起きたときに頭痛があり、時間とともに軽減することがあります。

めまい・ふらつき

血圧の急激な変動により、めまいやふらつきを感じることがあります。立ち上がったときに起こることもあります。

動悸・息切れ

心臓が強い力で血液を送り出さなければならないため、動悸を感じることがあります。また、心臓に負担がかかることで、息切れが起こることもあります。

動悸について詳しくはこちら 息切れについて詳しくはこちら

胸痛・胸部圧迫感

高血圧が続くと動脈硬化が進行し、心臓に血液を送る冠動脈が狭くなることがあります。その結果、胸痛や胸部圧迫感を感じることがあります。

胸痛について詳しくはこちら

むくみ

高血圧が進行して腎臓に影響が出ると、足のむくみや体重増加が現れることがあります。

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高血圧に関連する病気

高血圧に関連する病気

心臓の病気

高血圧が続くと、心臓は常に強い力で血液を送り出さなければならず、心臓の筋肉が徐々に厚くなります(心肥大)。心肥大が進行すると、心臓のポンプ機能が低下し、心不全を引き起こす可能性があります。また、高血圧は全身の血管を傷つけ、動脈硬化を加速させます。心臓に血液を送る冠動脈で動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞を引き起こします。

脳の病気

脳の血管で動脈硬化が起これば脳梗塞や脳出血となり、重篤な後遺症や命に関わる危険性があります。高血圧は脳卒中の最も重要な原因の一つです。

腎臓の病気

腎臓は細い血管が集まった臓器で、高血圧の影響を受けやすい部位です。血圧が高い状態が続くと、腎臓の血管が傷つき、腎機能が徐々に低下していきます。腎機能が悪くなると、さらに血圧が上がりやすくなるという悪循環に陥ります。

生活習慣病

高血圧は、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を合併しやすく、これらが重なることで心臓や血管への負担はさらに大きくなります。

当院の診断と検査

血圧測定

診察室での血圧測定に加えて、家庭血圧の記録を重視しています。血圧は測定する環境や時間帯によって変動するため、診察室での1回の測定だけでは正確な評価ができません。ご自宅で朝晩の決まった時間に測定していただくことで、より正確な血圧の状態を把握します。

心電図検査

心臓のリズム、心肥大の有無、不整脈の有無などを調べます。高血圧が続くと、心臓の筋肉が厚くなる変化が心電図に現れることがあります。

胸部X線検査

心臓の大きさや形を確認します。高血圧が進行すると、心臓が肥大化することがあります。

心エコー検査

心臓の大きさや動き、心臓の壁の厚さ、ポンプ機能などを超音波で詳しく観察します。当院ではGE社製の高性能な心エコー機器を導入しており、精密な評価が可能です。高血圧が心臓にどの程度影響を与えているかを評価し、治療方針を判断します。

運動負荷心エコー検査

安静時には分からない心臓の異常を見つけることができます。高血圧で動脈硬化が進行している場合、運動時に心臓の動きに変化が現れることがあるため、早期発見に役立ちます。当院では運動負荷心エコー検査も実施しています。

動脈硬化検査(ABI検査)

手足の血圧を測定することで、血管の硬さや詰まり具合を調べることができます。痛みはなく、短時間で終わる検査です。動脈硬化の進行度を把握し、治療の必要性を判断します。

採血検査

腎機能、血糖値、脂質などを確認します。高血圧の方は、糖尿病や脂質異常症を合併していることが多いため、これらもあわせてチェックすることが重要です。

検査の詳細についてはこちら

治療について

治療について

生活習慣の改善

高血圧の治療で最も重要なのは、生活習慣の見直しです。軽度から中等度の高血圧であれば、生活習慣の改善だけで血圧が下がることも少なくありません。

食事療法では、食塩の摂取量を1日6g未満に減らすことが推奨されています。調味料の使い方を見直し、加工食品を控えることが大切です。カリウムを多く含む野菜、果物、海藻、豆類を積極的に摂ることで、血圧を下げる効果が期待できます。当院では、管理栄養士によるオンライン栄養指導を実施しており、具体的で実践しやすいアドバイスを提供いたします。

運動療法では、ウォーキングや軽いジョギング、水泳、サイクリングといった有酸素運動がお勧めです。週に3〜5回、1回30分以上を目安に行うと効果的です。当院には心臓リハビリテーション施設が併設されており、理学療法士による運動指導が受けられます。心肺運動負荷試験(CPX)を用いて、その方に適した運動強度を科学的に評価し、安全で効果的な運動プログラムを提案いたします。

心臓リハビリについて詳しくはこちら

薬物治療

生活習慣の改善だけでは血圧が十分に下がらない場合や、血圧が非常に高い場合、すでに心臓病や腎臓病を合併している場合は、薬物治療を開始します。血圧の薬には様々な種類があり、患者様の状態に合わせて最適な薬を選択します。複数の薬を組み合わせることもあります。

定期的な管理

高血圧の治療では、定期的に血圧を測定し、適切にコントロールできているかを確認することが重要です。家庭血圧を毎日記録し、定期的に医療機関を受診して、治療方針が適切かどうかを評価します。血液検査や尿検査も定期的に実施して、腎機能や血糖値、脂質などを確認します。心臓や血管の状態についても、定期的に心電図検査や心エコー検査、ABI検査などを実施して確認します。

よくあるご質問(FAQ)

血圧が高いと言われましたが、自覚症状がありません。本当に治療が必要ですか?

はい、自覚症状がなくても治療は必要です。高血圧は症状がないまま、心臓や血管、腎臓などに深刻なダメージを与えていきます。症状が出たときには、すでに心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気を発症している可能性があります。症状がないうちから血圧をしっかり管理することで、将来の病気を予防できます。

薬を飲み始めたら、一生飲み続けなければいけませんか?

必ずしもそうとは限りません。生活習慣の改善によって血圧が下がり、薬を減量したり中止したりできる方もいらっしゃいます。ただし、多くの場合、薬を中止すると再び血圧が上がってしまうため、継続的な服用が必要です。自己判断での中止は危険ですので、必ず医師と相談しながら進めましょう。

家庭で血圧を測る際の注意点を教えてください。

朝は起床後1時間以内、排尿後、朝食や薬を飲む前に測定してください。夜は就寝前に測定します。測定前は少なくとも5分間は安静にして、リラックスした状態で測りましょう。正しい姿勢で測定することも大切です。記録をつけて受診時にお持ちください。

若い頃は正常だったのに、最近高血圧と言われました。なぜですか?

年齢とともに血管は硬くなり、血圧は上がりやすくなります。また、体重の増加や運動不足、食生活の変化なども影響します。若い頃は正常でも、中高年になって高血圧になることは珍しくありません。早めに生活習慣を見直し、必要に応じて治療を始めることで、将来の合併症を予防できます。

高血圧の診断や管理、健診で血圧が高いと指摘された方は、亀戸ハート内科・心臓リハビリクリニックまでお気軽にご相談ください。循環器専門医が適切な治療方針をご提案します。管理栄養士によるオンライン栄養指導も実施しており、総合的にサポートします。土日診療も実施しております。

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亀戸ハート内科・心臓リハビリクリニック
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